クロード・デュガ ジュヴレ・シャンべルタン 2021

ジュヴレ・シャンベルタンは、コート・ド・ニュイ地区で最大の面積を持ち、最も多く9つのグラン・クリュがあり、ニュイ地区でヴォーヌ・ロマネ村と人気を二分する村。芳醇で力強く男性的なワインとして有名です。
クロード・デュガは、ジュブレ・シャンベルタン村の外れにあり、セリエ・デ・ディームと呼ばれる中世の村人が税として収める作物の貯蔵庫をセラーに使い、世界中の愛好家が探し求めるワインが、そこに眠っています。所有と借地を合わせて6ヘクタール。村名のジュブレ・シャンベルタンですら、１級に肩を並べる複雑さと凝縮感を備える。１、２樽しかできないグリオット、シャルム、シャペル・シャンベルタンは目にするのも難しいが、口にすればワイン観が変わるような神品。
繊細さを秘めた豊かさと力強さは、馬による耕作や有機栽培をいち早く導入する等の高品質への取組みを通じて、低収量で収穫した小粒のブドウから生まれます。醸造は簡素で、当たり前となった低温浸漬も温度管理もなし。「畑仕事がすべての品質を決める。肥料を撒くのは1986年に止めた。いいブドウの収穫がすべてを決める」。父モーリスの時代の1977年に自家元詰めを開始。91年にクロード・デュガの名前で瓶詰めを開始。
2021年は、ブルゴーニュ地方におけるぶどうは、病気等想像以上に厳しい年でした。暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、ここ44年来の低収穫量。ただ、こうした環境を生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく、低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの大きな期待を背負っています。