ドメーヌ・ルージョ ブルゴーニュ コート・ドール 2022 レ・グランド・グット

「ルージョ家」は、5世代にわたりムルソーでワインを生産してきたドメーヌ。所有畑はムルソー内かそのすぐ近くにあります。年産合計25,000本という少量生産の為、これまであまり知られてきませんでしたが､称賛に値する素晴らしいドメーヌで「スーパー・リージョナル・ワイン」と呼ばれるワインを生み出しています。大部分は1950年代後半に現当主ピエール・アンリ・ルージョの祖父が植樹（1980年代初頭に彼の父が部分的に植え替え）。2010年にピエール・アンリがドメーヌに戻って以来､有機農法を実践し、2018年ヴィンテージからが正式に有機認証を取得。彼らの有機農法は、ぶどう畑の硫黄と銅の削減に積極的で、ぶどう畑で除草剤を使用した事はなく､２０１２年には全ての農薬の使用を中止。細かな対応と的確な処置で栽培時に畑の農薬の除去や硫黄と銅の削減、注意深く選別する事で亜硫酸塩の必要性を最小化し、2016年以降、亜硫酸塩は瓶詰め時にのみ使用されています（一部のキュヴェでは全工程を通して亜硫酸塩無添加も試みています）。
白ワインは全房のまま空気圧でプレス､1～2日間タンクで落ち着かせた後、伝統的な228Lの樽で天然酵母によって発酵。SO2を全く加えずに12～18ヶ月間の熟成後､ワインをタンクに集め、1ヶ月間休ませてから軽い濾過をして瓶詰めします。瓶詰時にだけ、白は少量のSO2を添加。　
赤ワインのぶどうは厳格に選別され、全房で破砕し､天然酵母で発酵させます。大半はコンクリートタンクや木製のバットで15～18日間マセラシオン､1日1～2回ポンプオーバーします。伝統的な228Lの樽で硫黄無添加のまま上質な澱の上で12～18ヶ月間熟成され､その後､タンクに集め､瓶詰めする前に1ヶ月間休ませます。赤も少量のSO2が瓶詰め時に極少量添加。　
（テイスティング・コメント）白いアカシアの花、新鮮なアーモンド、ほのかなシトラスの香り。素晴らしいテクスチャーと丸みのあるボディのワインでです。上級なデイリーワインとしていかがでしょうか？リージョナルクラスとしてはかなり優れた1本です。